古守宿一作 

2021.12月宿泊

山梨県北杜市にある古守宿一作さんです。
予約は電話のみ。ホームページもないので、情報は行った人が書かれたブログが頼り。古民家一棟貸しで、手作りの料理でもてなしてくれる、ほぼ自給自足な宿だとのことで、ずっと興味があったのですが1日1組しか予約できない人気の宿で、何度も振られてようやく念願かない宿泊できました。
ご主人は野菜はもちろん、宿のお風呂まで自作されます。そしてお風呂は薪で毎回焚いてくれます。
そして色々物知りで、とってもお話上手。お部屋の中はご主人の集めた古本や骨とう品がいっぱい。

縁側には干した野菜が広げられてます。飾りではなく宿の食事に使われる野菜たちです。これらの野菜はご主人の畑で採れたもの。
ここはご主人が生まれ育った家だそう。
一階に和室のお部屋が4つ、二階にベッドのあるお部屋があります。
広すぎて2人で使うのが悪い気がしてしまいます。

懐かしい囲炉裏は現役で使われてます。
ここでお茶と焼き芋をいただきました。お茶も手作り。何茶だか忘れてしまいましたが……
ここのご主人は本当に何でも作ってしまいます。

寝るところは好きなとこに布団ひきますよ~と言われたので、1階の奥のお部屋にお願いしました。
1階はエアコンはないです。食事時はいろりとストーブで暖かかったのですが、夜はストーブだけで寒かった。

2階のお部屋。ベッドです。
1階で寝るよりこっちのほうが寒くなかったかも。

お風呂とトイレは一度外に出ないといけないので、この時期(12月)はめちゃくちゃ寒い…昼間はそんなに寒くないじゃん~なんて思いましたがいやはや……昼と夜の寒暖差がすごかったです。

トイレの扉。撮影してませんが綺麗な様式トイレでしたのでご安心を。

ご主人手作りのお風呂……すごい。センスいい。
薪でこれまたご主人が朝晩沸かしてくれます。
本当にご主人、働き者です。

木のお風呂。床はタイル張り。手作りとは思えないくらいの完成度。
写真はありませんが脱衣所があり、電気ストーブが置いてありましたが、この時期夜はやはり寒かった。
アニメティはひととおりありましたが、そういう事にこだわりのある宿ではないので女性は持参したほうがいいと思います。タオル類はあります。
私はルームウエアも持参で行きました。

大きな窓から山々がみえます。

フォトスポットいっぱいあります。まだもみじがあちらこちらに…
新しくつくられた古民家風の宿と違い、実際ここで生活されてたおうちを使った宿なので、年季の入った味があります。

冷蔵庫の中の、ご主人のお酒コレクション。珍しいものもあるそうです。
酒好きの主人は興味津々で物色してました。

夕食はいろりのおへやにあるこたつでいただきました。
田舎の手作り料理なのですが、きちんと丁寧に作られた料理。
数々のお漬物、こんにゃく、シカ肉のシチュー、山菜の天ぷら、野菜の煮物、そば、炊き込みご飯。
山で採れた山菜、ジビエ、ご主人がつくられた野菜のお料理。
撮るの忘れましたが、シシ鍋もありました。わなを仕掛けてとったそうです。ワイルド…

朝食。ものすごい沢山のお漬物やら煮物やら。
これにご飯とほうとうがついて、お腹いっぱい。
なんだか田舎の親戚のおうちにおよばれに来たような、心地よいおもてなし。朝食後はしばらく縁側で宿の柴犬を眺めながらご主人や奥さんとのんびりお話をしました。
ご主人、本当に何でもできて、働き者で博識で話しやすい方。
すぐそばにご主人の畑があり、様々な野菜がつくられてます。帰りに畑に行って、大根と白菜をいただきました。その場で採っていただいた野菜。



お客さんは東京の方が多いとのこと。
分かる気がします。こういう経験は東京では難しい。

自分の育った家で宿を営みながら土を耕し野菜を育て狩猟をし山菜を取り、それらを料理するご主人の話を聞き、料理を食し薪で沸かしたお風呂に入る。

この宿に宿泊する価値は、ここでご主人と話すこと…それこそが貴重な体験だと思います。

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プロフィール

バヤンの妻、くらむぼんです。只今専業主婦です。主人の株主優待の恩恵に預かってます。旅行と写真撮影が大好きなので、主に旅行、温泉、グルメ関係の記事担当で投稿します。

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